サマーウォーズ
作品名以外、前評判や宣伝を徹底排除して見た作品。
見始めた瞬間、驚かされた。
公式サイトの雰囲気、パッケージの雰囲気にはない、
サイバーな世界観から始まったのだ。
それは近未来的な現実、人とアバターが1対1で成り立っている世界。
国家、公共設備までが仮想現実内で役割を果たす世界であった。
それでも、田舎の雰囲気は変わらない。
当たり前にある家族の風景は変わらない。
人間の感情は変わらない。
未来の人は、どこかしらクールに、そして洗練されたタイプに描かれることが多いが、
この作品では、普遍的な風景を描いている、この現実感に圧倒された。
筒井康隆のSF作品「時をかける少女」をアニメで表現したということと、
「サマーウォーズ」という作品が生まれたということは、必然だったと思う。
アニメの作画が非常に細かいディテールで描かれている。
子供からおばあちゃんまで、幅広い年代が生き生きと描かれている。
リアルとSFの最高の組み合わせを実現していると思う。
あと、声の演出として、陣内栄(富司純子)と陣内由美(仲里依紗)の演技が良い。
仲里依紗の時かけの主人公のときよりさらに明るく楽しい雰囲気が好きだ。