劇団ひまわり シェイクスピア「十二夜」、連日Wキャストの千秋楽を観ました!
若生悠矢@spectiveprophetです!
9/18の今日千秋楽を迎えた、劇団ひまわりのシェイクスピア「十二夜」を観てきました!
プロの劇団の演劇を観るのは、ほぼ初めてです。
新潟シェイクスピアカンパニー & シアター代官山プロデュース『十二夜』
公演作品概要(公式ページより)
公式ページを引用します。
シェイクスピアの演出で海外にも認められている栗田芳宏が演出する、シェイクスピアが書いた最後の喜劇といわれる『十二夜』。キリストが生まれたクリスマスから数えて12日目に行われる公現祭の夜は、召使いが主人のような服装をし、男女も衣服を取り替えてどんちゃん騒ぎで祝う日とされていました。このどんちゃん騒ぎの夜に初演されたという『十二夜』は、「男女の双子の入れ違いによる混乱」、「恋の三角関係」、「酔っぱらいの悪ふざけ」と、舞台の上も祝祭と同じようにバタバタとエピソードが重なって大騒ぎになりますが・・・。
新潟シェイクスピアカンパニーのメンバーと、劇団ひまわりシアター代官山プロデュースのメンバーとが、シャッフルのWキャストで、お目にかけます。
引き込まれた演技と双子の物語
物語の面白さもさることながら、2列目からはっきりと見える演技の迫力に圧倒され、引き込まれ、笑いにドキドキと感動しきりでした。
1つ挙げるとすれば、お互い死んだと思っている生き別れの双子の兄妹、セバスチャン(兄)とヴァイオラ(妹で男装している)の再会のシーンで関係者みんなが狼狽する場面が最高でした。
男装しているヴァイオラに恋をするオリビアが入れ替わっていたセバスチャンと結婚してしまうことをはじめ、みんながみんな入れ替わりに翻弄されていくのですが、観ている僕はその勘違いに気づくのをいまかいまかと待っているだけに、兄妹2人が同じ舞台に居合わせた瞬間キターという嬉しさも相まって感動もひとしおです。
しかし兄妹の入れ替わりの最大の被害者アントーニオはどうなってしまったんだろう。死から救い出し愛していたセバスチャン(実は男装していたヴァイオラ)を庇ったときに逮捕されたのだが、元々の出自もあり逮捕されたままなのだろうか。(描かれていません)
また、口のうまい阿呆たちの会話や早口でまくし立てる怒涛の会話がオシャレでカッコよくて、もっと聞き取って覚えてられたらなあとも思いました。
Wキャスト公演を両方観に行く!
星組と月組のWキャスト公演になっていて、昨日(9/17)は彼女の友人が出演している星組を観ました。
パンフレットの出演者リストを眺めていると、当然1つの役に星組と月組で違う役者が紹介されています。月組では星組で見た役者の方とはどうみても雰囲気が違う人が配役されていて、いったい月組はどんな感じなんだろうと沸々と興味が湧いてきました。
特にサー・トービーという、インパクト抜群で、ほぼ全編出ずっぱりの役がいるのですが、月組は演出をされている栗田芳宏さんが自身で演じられているというのも、とても気になりました。(星組では船長役で少ししか出ていません)
それで今日居ても立っても居られなくなって、当日券を求めて会場に行ったところ、無事(おそらく)最後の1席を購入することできました。
キャストが違うと同じ作品でも印象がだいぶ違う。
月組のほうが落ち着いた雰囲気の人たちがドタバタしている印象になっています。星組は役者の雰囲気も相まってコミカルな印象です。また1人挙げるとしたら星組のマルヴォーリオ(執事)が好きです。
全体的にどっちが好きかというと星組ですが、理由は初回に観たインパクトが強いからでしょう。もう1回ずつ見れば同じくらい好きになると思います。
なにより同じ作品を何回も観る醍醐味を十二分に味わうことができました。知っているからこそ、おもしろがることができる。
演劇というのは、「人間を演じている」からこそ、観客の目と心を掴み歓喜させる
ということを身をもって体感したような気がします。
この2日はシェイクスピア「十二夜」の物語を堪能する、最高の2日間でした!
終幕後に演出の栗田さんの挨拶があり、また来年もここでシェイクスピアをやりたい、というようなことを仰っていたので、そのときが来たらまた来たいと思います!
(おわり)